はじめてでもできる!
工事経歴書(様式第3号)のやさしい作り方ガイド

工事経歴書ってどんなもの?

工事経歴書は、
「去年どんな工事をしましたか?」を役所に報告するための書類です。

実際の様式はこんな形です。





記入するときの基本ルール

1. 去年の工事の中から「代表的な工事」を選ぶ
 全部書くのではなく、特徴的・規模が大きい工事を数件 だけ書きます。

(例)
・大規模な工事
・技術的に特徴のある工事
・よくあるパターンの工事の標準例




各項目はこう書く


1. 工事名
できるだけ 工事内容が分かる名称 にします。

【良い例】〇〇市道 第3号線 道路舗装工事
【悪い例】舗装工事


2. 工事場所(施工場所)

市町村名+具体的な場所

(例)〇〇市 △△町3丁目



3. 発注者名(誰から依頼された工事?)

【元請の場合】  〇〇市役所、株式会社△△
【下請の場合】  元請企業名を書く(例:株式会社□□)

4. 工期(いつからいつまで?)

 R5.4.1 ~ R5.6.30

5. 元請・下請の区分(とても重要!)

□ 元請 □ 下請

書き忘れると差し戻しになりやすいポイントです。


6. 完成工事高(その工事の金額)

 例:12,500,000(円)






記入のイメージ



1 工事名: 〇〇公園 遊具修繕工事 👈どの工事か分かるように具体的な名称で。
2 工事場所: 〇〇市 △△町2丁目
3 発注者: 〇〇市役所
4 工期: R5.7.10 ~ R5.8.15
5 元請下請: ■元請 □下請  👈この場合は、公共工事の元請け工事にあたります。
6 完成工事高: 3,200,000 👈千円単位の場合は単位に気を付けてください。
               また、税抜きか税込みかは必ず確認してくださいね。 

 


よくある失敗ポイント

【×】金額が決算書の完成工事高と違う  → 決算書と経歴書の合計金額が合うように。

【×】工期が実際の契約期間と違う  → 契約書・注文書を確認して書く。

【×】下請工事なのに発注者欄に「市役所」などを記載 → 下請の場合は「元請会社名」を記入します。

【×】工事の合計額が決算書の売上高と一致ししていない → 
   兼業があるからなのか、間違っているのか理由を確認して修正します。



作成の流れを図解すると…

① 工事台帳を開く
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② 去年の工事を確認
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③ 代表的な工事を選ぶ
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④ 必要情報を書く
 (工事名/場所/発注者/工期/金額)
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⑤ 決算書や台帳と整合性チェック
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初めての人でも安心!ポイントまとめ

項目注意点
工事名内容が分かる名前にする
発注者元請・下請の違いに注意
工期契約書や注文書で必ず確認
金額決算書と整合させる
工事の選び方規模が大きい・特徴的な工事を選ぶ