改正後の経営事項審査で実感したこと(まとめ)
こんにちは。
兵庫県姫路市の行政書士の秋田です。
しばらくぶりとなりました。いかがお過ごしでしたでしょうか?
私の方は、8月、9月もたくさんお仕事をさせていただいておりました。
建設業の新規のご相談や更新申請のご相談など、さまざまなご依頼をいただき、あちこちへ。
忙しくしているうちに10月に突入~~
過ごしやすい季節ですね。
さて、いよいよ今年も、経営事項審査の強化月間に突入しました。
(勝手にそう呼んでおります)笑
建設業者の皆様も、今年の締めとして、経営事項審査が待っているという方が多いのではないでしょうか?
今年は、大きな変更点が生じております。
実際に、経営審査を受審してみて去年までと変わったな~と思うところをまとめてみました。
これから受けられる方はご参考になさってくださいね。
令和8年(2026年)7月1日から、経営事項審査(経審)の審査項目・評価基準が改正されました。
今回の改正では、建設技能者を大切にする企業の取組に関する評価項目の新設や、加点対象となる建設機械の拡大などが行われています。公共工事の入札参加を予定している建設業者の皆様は、自社の評点に影響する項目がないか、確認しておきましょう。
1.建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度が評価対象に
今回の改正で、「建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度」の宣言の有無が、経審の評価項目に追加されました。この項目は、要件を満たした場合に5点の加点となります。
加点を受けるためには、審査基準日が宣言日以降であることや、宣言書・誓約書の提出などが必要です。
制度の利用を検討している場合は、宣言の手続きだけでなく、経審の審査基準日や必要書類も確認しましょう。
実感として、まだまだ取り入れている業者様は少ないイメージです。
ただ、どうしても必要になりそう~という方は、せっかくなので検討されても良いかと思います。
2.加点対象となる建設機械が拡大
建設機械の保有状況に関する評価では、従来の9種類に加えて、次の2種類が対象に追加されました。
- 不整地運搬車
- アスファルト・フィニッシャ
対象となる機械を保有している場合、機械の種類や検査書類などの要件を確認することで、評点UPにつながる可能性があります。
身近なところでは、「ダンプ」の加点を忘れてらっしゃらないですか?
まずは、加点忘れはもったいないですので、今一度、ご確認くださいね。
ダンプでも加点にならないものもありますので、迷われる場合は、お気軽にご相談くださいませ。
3.CCUSの就業履歴蓄積に関する配点を変更
建設キャリアアップシステム(CCUS)などによる就業履歴の蓄積に関する評価について、配点が見直されました。
民間工事を含むすべての建設工事を対象とする取組は15点から10点に、すべての公共工事を対象とする取組は10点から5点に変更されています。
今回新設された自主宣言制度の評価と合わせて、改正後の評価内容を確認することが大切です。
こちらも、なかなかハードルは高いように思います。
元請けがメインの業者さんで、全ての現場が対象になっています。
4.社会保険加入に関する評価項目を削除
ここが一番の改正点だと思います。
雇用保険・健康保険・厚生年金保険の加入状況に関する経審の評価項目が削除されました。
ただし、これは社会保険への加入義務がなくなったという意味ではありません。建設業許可における社会保険加入の要件とは区別して理解する必要があります。
簡単に言うと、社会保険は入っているのが当たり前なので、入っていることは大前提として、これまでのように確認はしませんよ~ということです。その代わり、入っていない人は減点しますよ~という扱いです。
これによって、準備するものが多少減ったかな~と思います。
もっとも、退職一時金の加点をされる場合は、労働保険のセットは必要になったり、会社さまごとに、少し慣れるまで時間が必要かもしれません。
5.経審の申請前に確認しましょう
今回の改正に伴い、申請書類や様式にも変更があります。
経審を受ける際は、次の点を確認しておきましょう。
- 自主宣言制度による加点の対象となるか
- 新たに評価対象となった建設機械を保有しているか
- CCUSの就業履歴蓄積に関する評価がどう変わるか
- 技能者の能力評価や技術職員に関する取扱いに変更がないか
- 改正後の申請様式を使用しているか
経審の評点は、公共工事の入札参加資格や格付けに関係する重要な指標です。
制度改正を機に、自社の評価項目や必要書類を見直してみてはいかがでしょうか。
※本記事は令和8年7月1日施行の改正内容に基づく概要です。
実際の申請にあたっては、国土交通省および申請先自治体の最新の案内・手引をご確認くださいね。
もう一度、漏れがないか再確認したい方、忙しくなってきたので任せたいという方、どうぞ、お気軽にご相談くださいませ。
今年も、あと3カ月、ゆっくりしっかり乗り切りましょう。

