経審の点数は事前に予測できる?
申請前に確認しておきたいポイント
こんにちは。
兵庫県姫路市の行政書士の秋田です。
秋の心地よいお天気が続いておりましたが、今週末から下り坂になりそうですね。
秋は一段と短くなりそうです。
さて、1年の終わりが見えかけてきた時期ですが、建設業者様にとっては、経営事項審査という大きな山が待っている皆様もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に姫路市では、業者登録が1月にあることも影響しているかもしれません。
そこで、公共工事の入札参加を考えている建設業者様にとって、気になることの一つ、経営事項審査(経審)の点数について検討してみたいと思います。
「今年は何点くらいになるのだろうか」
「前回より点数は上がるだろうか」
「希望するランクに届きそうだろうか」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
実は、経審の点数は、申請前にある程度予測することができます。
今回は、事前に確認できることと、予測する際の注意点についてご紹介します。
経審の点数はどのように決まる?
既に、よくご存じかもしれませんが、経営審査では、建設業者さんの経営状況や経営規模、技術力、社会性などを数値で評価します。
総合評定値(P点)は、次の5つの評点をもとに算出されます。
- X1: 業種別の完成工事高
- X2: 自己資本額や平均利益額
- Y: 財務諸表をもとにした経営状況
- Z: 技術職員数や元請完成工事高
- W: 社会性等に関する評価
それぞれの項目には算出方法や評価基準が定められていて、必要な資料や数値がそろえば、総合評定値の目安を計算することができます。
ただし、経営審査の点数は単純に売上高だけで決まるものではないのが厄介です。完成工事高が増えていても、ほかの項目の評点によっては、総合評定値が期待するほどには、上がらないこともあります。
事前の予測には何が必要?
点数を予測するためには、まず現在の状況を把握する必要があります。
例えば、次のような資料や情報が参考になります。
- 直近の経審結果通知書
- 決算書や建設業財務諸表
- 業種別の完成工事高や元請完成工事高
- 技術職員の資格や人数
- 社会保険の加入状況や各種制度への取組状況
前回の経審結果通知書があれば、現在の評点を確認し、今回の決算内容や変更事項を踏まえて比較することができます。
初めて経審を受ける場合でも、必要な資料を整理することで、現状の評点の目安を把握することは可能です。
前回より点数が上がるとは限らない?
経審の点数を予測する際には、前回との違いを確認することが大切です。
例えば、完成工事高の変化、利益や自己資本の状況、技術職員の増減、社会性等の評価項目に関する取組などによって、評点が変わる可能性があります。
また、経審の評価基準や算出方法が改正されることもあります。そのため、前回の結果をそのまま参考にするだけではなく、今回の審査基準に沿って確認する必要があります。
今年は、特に7月に法改正されたばかりですので、その影響も多少うけているかもしれません。
なお、総合評定値が予測できても、それだけで希望する入札参加資格の等級や順位が決まるわけではありません。発注機関によって、独自の評価項目や格付け基準が設けられているためです。
姫路市は、経営審査の点数がそのままランク(格付け)表に当てはめられていますが、兵庫県ではそれに、独自の加点項目があり、加算されます。
事前に予測するメリット
申請前に点数の目安を把握しておくと、自社の現状を整理し、今後の経営計画を考える際の参考になります。
また、前回の結果と比較することで、どの項目が変化したのかを確認しやすくなります。公共工事の入札参加を検討している場合には、希望する発注機関の資格要件や格付け基準とあわせて確認することも重要です。
ただし、評点を上げることだけを目的に、必要性のない設備投資や制度への加入を急ぐのは適切ではありません。費用や実務上の負担も考慮しながら、自社の状況に合った判断をすることが大切です。
経審の点数が気になる方へ
経審の点数は、必要な資料をもとに事前に試算することができます。ただし、算出に必要な情報が不足している場合や、審査基準の確認が必要な場合には、予測の精度に限界があります。
弊所では、経営事項審査に関する書類の準備や申請手続に対応しています。
現在の評点や前回からの変化を確認したい場合には、まずはお手元の経審結果通知書などをもとに、どのような確認ができるか整理してみてはいかがでしょうか。
経審の点数や申請手続についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
