入札参加における市内業者優先制度とは?
(姫路市の場合です)
おはようございます。
兵庫県姫路市の行政書士の秋田です。
今月は、兵庫県の物品役務、姫路市の工事・物品役務の業者登録の大事な時期です。そこで業者登録に関連する「市内業者優先制度」についてまとめてみます。
建設業許可をお持ちの業者様が、姫路市などの公共工事の入札に参加したい場合、まず最初に必要なのは、経営事項審査(経審)を受けることです。この審査結果により、入札参加資格が決まり、ランクが決定されます。
しかし、経審を受けた後に「他の市町村の公共工事にも参加したい」と考える建設業者さまも多いでしょう。そこで重要なのが、各市町村の入札参加資格における優先制度です。特に、市内業者優先というルールを採用している市町村も多いため、市外からの参入業者にとっては、注意が必要です。
本記事では、市内業者優先の制度とは何か、入札における影響について、具体的に解説します。
建設業者の皆さまが、費用対効果を最大化し、無駄な手間を避けるために役立ててください。
市内業者優先制度とは?
市内業者優先制度は、公共工事の入札において、本店が市内にある業者を優先的に取り扱うという規定です。
多くの自治体では、入札案件に対して、市内業者を優先的に採用する方針を取っています。これは、地域経済の振興や地元企業の支援を目的とした政策です。
具体的には、次のようなケースがあります。
1-1. 市内業者
- 市内に本店がある業者は、最優先で入札参加資格を得ることができます。
これにより、市外の業者よりも有利な条件で競争できる場合が多くなります。
1-2. 準市内業者
- 市内に本店はないが、市内に支店を持つ業者は、準市内業者として扱われます。
市内業者よりは後れを取りますが、それでも市外業者よりも優先的に扱われることが一般的です。
姫路市の場合は、こちらが設定されていますね。
1-3. 市外業者
- 市内に本店も支店も持たない業者は、最も後回しにされることが多いです。
実際には、市外業者が入札に参加するチャンスはほとんどなく、ゼロ発注というケースもあります。
このように、自治体によっては、入札参加資格を決定する際に市内業者を優先的に扱うため、市外業者にとっては、入札に参加するのが難しくなることもあります。
2. 市内業者優先の影響と注意点
市内業者優先の制度を理解することで、入札参加の計画を立てる際に大きな差が出ることがあります。
以下のポイントを押さえておきましょう。
2-1. 市外業者が不利な理由
市内業者優先の場合、市外業者が参加できる案件は限られます。特に、規模の大きい公共工事や予算の大きな案件では、市内業者に優先的に発注されることが多いため、市外業者にとっては費用対効果が低いと言えます。
2-2. 市内業者の競争が激しくなる
市内業者であっても、すべての業者が平等に発注されるわけではありません。市内の建設業者が多ければ、その中での競争も激化します。特に、入札案件が少ない場合、競争率が高くなり、業者の負担が増えることがあります。
2-3. 支店設置のメリットとデメリット
市外業者が「準市内業者」として入札に参加したい場合、市内に支店を設ける必要があります。しかし、支店設置には設立費用や運営コストがかかるため、コスト対効果をよく検討する必要があります。
支店設置が必要な場合、以下の点に注意しましょう。
- 支店で営業活動を行わなければならない
- 支店が契約主体として取引を行う場合、支店設置が必要
- 本店でしか営業しない場合、支店設置は不要
支店を設置したとしても、年間1~2件程度しか発注がない場合は、費用対効果が悪く、他の地域に目を向けた方が効率的である可能性もあります。
3. 入札参加資格を得るための準備
市内業者優先の制度を踏まえ、入札に参加するためには、以下の準備が必要です。
3-1. 経営事項審査(経審)の受審
建設業者が公共工事に入札するためには、経営事項審査を受け、一定の点数を獲得する必要があります。経審の点数が高いほど、登録ランクが上がり、入札に有利な条件が与えられます。
3-2. 市内業者優先制度を活用する
もし、市内業者優先のルールがある自治体で入札を検討している場合、本店を市内に移すことも選択肢の一つです。市外から市内に移転することで、市内業者としての優先的な取り扱いを受けることができ、入札に有利になる可能性があります。
3-3. 支店設置の選択肢
市内に支店を設けることで、準市内業者として扱われ、優先的に入札案件を得ることができます。支店設置にはコストがかかるため、その費用対効果をよく考えた上で判断することが重要です。
4. まとめ:入札参加のための戦略
建設業者が入札に参加するためには、経営事項審査を受け、市内業者優先制度を理解することが重要です。
特に、市外業者の場合、支店設置の有無や市内業者の競争状況をよく調べ、費用対効果を考慮した戦略を立てる必要があります。市内業者優先の制度をしっかりと活用し、最適な方法で入札に参加できるように準備を進めましょう。
ご不明点などがあれば、建設業許可や経営事項審査についてのご相談は、専門の行政書士がサポートいたします。入札参加のための手続きをスムーズに進めるお手伝いをさせていただきます。
【相談受付中】
建設業者様の入札参加に関するご相談、経営事項審査、申請手続きについては、行政書士アクア法務事務所までお気軽にご連絡くださいませ。
年末に向けてお忙しい時期ですが、
体調にお気をつけてお過ごしくださいニャ🐾

