経営事項審査(経審)のチェックポイントとは?
兵庫県姫路市の行政書士の秋田です。
経営事項審査を受けられる時期が集中するのは何月かご存じですか?
各市町村によって違うのですが、ヒントは業者登録にあります。
弊所でも、2月に審査を受けられる方の準備をしているところですが、年末に比べると受審される方の数が減っているな~と思います。
さて今回は、点数に大きく影響する重要項目を解説します。
公共工事を受注するために欠かせない手続きの一つが、経営事項審査(通称:経審)です。
「名前は聞いたことがあるけど、何を審査されているのかよく分からない」
「点数が低いと言われたが、理由が分からない」このような声を、建設業者さんからよくお聞きします。
経営事項審査は、事前にチェックポイントを知っているかどうかで結果が大きく変わる制度です。
この記事では、経審で特に重要なチェックポイントを、分かりやすく解説します。
経営事項審査とは?
経営事項審査とは、公共工事を直接請け負うために必要な評価制度です。
建設業者の
- 経営状況
- 経営規模
- 技術力
- 社会性
などを数値化し、客観的な点数として評価します。
この経審の結果(総合評定値P点)が、入札参加資格審査における重要な判断材料となります。つまり、 経審の点数=公共工事を受注できる可能性と言っても過言ではありません。
チェックポイント① 経営状況分析(Y点)
経営状況分析は、経審の中でも特に重要な要素です。
主に財務内容をもとに、会社の健全性が評価されます。
主なチェック項目
- 自己資本比率
- 流動比率
- 利益額
- 借入金の状況
赤字が続いている場合や、借入が多すぎる場合は評価が下がります。ただし、「赤字=経審が受けられない」というわけではありません。決算書の内容次第では、対策次第で点数を改善できるケースも多くあります。
チェックポイント② 経営規模(X点)
経営規模では、会社の「大きさ」が評価されます。
主な評価対象
- 完成工事高
- 自己資本額
- 利益額
特に重要なのが、完成工事高です。
工事の売上をどの業種で計上しているかによって、評価される業種が変わります。業種の選び方を間違えると、「売上はあるのに点数が伸びない」という結果になりがちです。
チェックポイント③ 技術力(Z点)
技術力では、技術職員の人数と資格が評価されます。
よく見られるポイント
- 専任技術者の資格内容
- 技術職員の人数
- 実務経験年数
特に注意が必要なのが、「資格はあるが、経審で評価されていない」というケースです。経審では、評価対象となる資格・ならない資格が明確に決まっています。正しく届出をしないと、本来もらえる点数を逃してしまいます。
チェックポイント④ 社会性等(W点)
近年、特に重要視されているのが社会性の評価です。
主なチェック項目
- 社会保険への加入状況
- 労災保険の加入
- 法令遵守の状況
- 建設業退職金共済への加入
社会保険に未加入の場合、大きく減点されることがあります。「保険に入っていないだけで、こんなに点が下がるのか」と驚かれる建設業者さんも少なくありません。
チェックポイント⑤ 建設業許可・届出の状況
経審は、建設業許可を前提とした制度です。
- 許可の有効期限は切れていないか
- 決算変更届は毎年提出しているか
- 変更届の漏れはないか
これらが整っていない場合、そもそも経審を受けられないこともあります。特に、決算変更届を何年も出していないケースは要注意です。
経営事項審査は「事前準備」で結果が決まる
経審は、申請時に慌てて対策をしても、すぐに数字が変わるものではありません。
- 決算内容
- 人員体制
- 保険加入状況
など、日頃の管理がそのまま点数に反映されます。
だからこそ、「今年は経審を受けるかもしれない」「将来、公共工事をやりたい」という段階での準備が重要です。
まとめ
経営事項審査は、
- 計算方法が複雑
- 評価基準が頻繁に変わる
- 自社では気づきにくい減点ポイントがある
といった特徴があります。建設業専門の行政書士であれば、
- 点数を落としている原因
- 改善できるポイント
- 将来を見据えた経審対策
を踏まえたアドバイスが可能です。
経営事項審査のチェックポイントをまとめると、
- 財務内容(経営状況)
- 売上規模(経営規模)
- 技術者の体制(技術力)
- 社会保険などの加入状況(社会性)
- 許可・届出の管理状況
これらすべてが点数に影響します。「まだ先の話」と思っていると、いざ公共工事を受けようとした時にスタートラインに立てないこともあります。
どこを改善すれば点数が上がるのか相談したい。そんな方は、お気軽にご相談ください。
